英語の教材やアプリは、これまで一通り試してきました。オンライン英会話も、単語アプリも、AI英会話も。どれもそれぞれに良さがあって、それなりに続けてきたつもりです。

ただ最近は、仕事も家庭も立て込んでいて、まとまった学習時間を確保するのが難しくなりました。机に向かうことが前提の教材は、どうしても後回しになる。「今日は無理だな」という日が、以前より確実に増えています。

そんな今の生活にいちばん合っているのが、英語漫画アプリのLangaku(ランガク)です。

今のところ、毎朝欠かさず開けています。これまでとは明らかに続き方が違うので、その理由を整理しておきたいと思いました。この記事では、実際の使い方、料金プランの正確な情報、そして「これで英語が話せるようになるとは思っていない」という正直な部分まで書きます。

この記事でわかること
・毎朝10分弱、ソファで2話読むという続け方
・「勉強」ではなく「続きが気になる」で動く仕組み
・2026年9月時点の正確な料金プラン(ネット上には古い情報が多く残っています)
・無料プランで実質どこまで読めるのか
・スピーキングの近道ではないと分かったうえで、それでも続けている理由

起きてすぐ、頭がぼーっとしているうちにアプリを開く

僕の使い方は、驚くほど単純です。

朝、どうにかベッドから出てソファまで移動する。まだ頭は完全に寝ています。何かをやろうという気力が湧く前に、アプリを開く。

そこから物語に入り込んでいるうちに、気づいたら目が覚めている。「英語を勉強するぞ」と自分を奮い立たせる工程が、どこにも存在しないんです。

タンゴ
タンゴ
やる気を出してから始める、という手順がないので、やる気がない日でも普通に読めます

読むのは1日2話だけ。今読んでいる『アオのハコ』はやさしめの英語なので、2話で10分弱といったところです。

この「10分弱」という長さが、たぶん一番効いています。30分かかるなら、忙しい朝には確実に飛ばします。5分だと物足りなくて習慣にならない。10分弱は、どんなにバタバタしている日でも確保できて、なおかつ物語がちゃんと進む長さでした。

1日2枚という制限が、逆に続く理由になっている

Langakuは「チケット」を消費して1話を読む仕組みで、僕が入っているのは1日2枚もらえるプランです。

最初は「2話しか読めないのか」と思っていたのですが、使ってみると逆でした。2話読み終わったところで、ちょうど続きが気になる状態で止まる。だから翌朝また開きたくなる。

後述しますが、上位プランなら1日6枚まで増やせます。ただ僕の場合、枚数が多いとチケットが余ってきて、「消化しなきゃ」という義務感が生まれそうだと感じました。それは勉強アプリが続かなくなるときの、いつものパターンです。

続く理由は「勉強しなきゃ」ではなく「続きが気になる」から

これまで使ってきた教材との、いちばん大きな違いがここだと思っています。

単語アプリにしても英会話にしても、開くときには「今から勉強する」という切り替えが必要でした。それ自体は嫌いではありません。時間さえあれば、机に向かって取り組むほうが身につくとも思います。

ただ、その切り替えには気力がいります。仕事で疲れて帰ってきた日や、家のことでバタバタしている日に、その気力が残っていないことがある。教材が悪いのではなく、こちらの状況が追いついていないという状態です。

Langakuを開く動機は、学習意欲ではありません。漫画の続きが気になる、というただそれだけです。

僕はもともと漫画が好きなので、これは趣味の延長として成立してしまっています。勉強を継続する話ではなく、趣味を続けている感覚に近い。

タンゴ
タンゴ
切り替えのいらない教材が1つあると、忙しい時期の逃げ道になります

英語の量は4段階で選べる

Langakuには、表示される英語の割合を調整する機能があります。「日本語多め」「バランス」「英語多め」「すべて英語」の4段階です。

僕はすべて英語で読みたかったので、作品選びのほうを自分のレベルに合わせました。アプリ内に「初心者にオススメ」「中級者にオススメ」「上級者にオススメ」という区分があるので、初心者向けの中から選んだわけです。

逆に、読みたい作品が決まっているなら「バランス」で読むという手もあります。難易度の調整を、作品側でやるか表示側でやるか、自分で選べるのがこのアプリの良いところだと思います。

ちなみに『アオのハコ』を選んだのは、まさに「初心者にオススメ」に出てきたからです。実際に読みやすく、負荷が少なくて助かっています。

その前に少し読んでいた『エンペラーといっしょ』は、途中で離れました。ゆるい作風で、続きが気になるタイプの漫画ではなかったからです。これは作品の出来ではなく、完全に僕の好みの問題です。このアプリは「続きが気になるかどうか」が学習継続に直結するので、作品選びはかなり重要だと思います。

同じ作品を読み続けると、同じ表現が繰り返し出てくる

使ってみて、いちばん実感があったのがこれです。

『アオのハコ』はスポーツを題材にした作品なので、それに関連した表現が何度も登場します。たとえば That's the spirit!(その調子!)や competitive(負けず嫌い、競争心が強い)。

最初に出てきたときは「そういう言い方をするのか」と思うだけでした。ところが同じ作品を読み進めていると、また出てくる。三度目に見たときには、もう調べなくても意味が浮かぶようになっていました。

単語帳で1回覚えるのと、物語の中で3回出会うのとでは、記憶の残り方がまるで違います。

1回で完璧にしようとしない

知らない単語が出てきたとき、僕はAI辞書機能で意味をさらっと確認します。発音が気になるものは、その場で音も聞きます。

ただし深追いはしません。ノートに書き写したり、覚えるまで繰り返したりはしない。どうせ何度も出てくるだろう、と割り切っています。

ここを丁寧にやりすぎると、たぶん続かないと思うんです。10分弱で終わるはずの朝の習慣が、30分の勉強時間に変わってしまう。雑に読み進めることを、意識的に許可しているという感覚に近いです。

気になった表現は、シーンごと保存できる

読みながら気になった単語やフレーズは、お気に入りに保存できます。

これがよくできていて、あとから見返すときに、その表現が使われていた漫画のコマごと表示されます。単語と意味だけが並んでいるリストではなく、どんな場面で誰が言っていたのかが一緒に残る。

単語帳アプリを何度か挫折した身としては、この違いは大きいです。文脈と絵がセットで残っているので、見返したときに「ああ、あの場面か」と思い出せる。覚えようとしなくても引っかかりが残る、という感じでしょうか。

無料プランだけでは、実質的に続きが読めない

ここは正直に書いておきます。このアプリは、無料のままで使い続けるのはかなり難しいです。

無料プランでも1日1枚チケットがもらえます。ただし読めるのは各作品の「無料範囲」に限られていて、そこを超えると続きが読めません。チケットを貯めても、範囲外の話は開けないわけです。

つまり作品を最後まで追いたいなら、有料プランがほぼ必須ということになります。ここは弱点として挙げておきたい部分です。

2026年9月時点の料金プラン

料金について調べていて気づいたのですが、ネット上には古い金額が書かれた記事がかなり残っています。2026年に公開されたレビュー記事でも、改定前の価格のままのものが見つかりました。

公式サイトで確認した現時点の内容を載せておきます。

プラン 月額 1日のチケット 読める範囲 チケット保有上限
FREE PLAN 0円 1枚 無料範囲のみ 3枚
Langaku+(1日2枚) 1,350円 2枚 全作全話 60枚
Langaku+(1日4枚) 2,480円 4枚 全作全話 80枚
Langaku+(1日6枚) 3,480円 6枚 全作全話 120枚

出典:Langaku公式サイト(2026年9月時点)。有料プランには上記のほか、AI機能、コイン購入時ボーナス、広告フリーが含まれます。年額プランも用意されています。

この表でいちばん見てほしいのは、金額ではなく「読める範囲」の列です。無料と有料の差は、チケットの枚数ではなく、そもそも全話が開けるかどうかにあります。

なぜ1日2枚のプランを選んだのか

僕が選んだのは、いちばん下の1日2枚のプランです。

1日6枚だと、読むのにそれなりの時間がかかります。忙しい日はこなせず、チケットが余っていく。そうなると「消化しなければ」という義務感が生まれて、たぶん続かなくなると判断しました。学習アプリを何度も挫折してきた経験からの予測です。

2枚は、続きが気になったところで終われるちょうどいい枚数でした。

年額プランのほうが1ヶ月あたりは安くなります。ただ、始めた時点では続けられるかどうか分からなかったので、月額を選びました。続くかどうか不透明な状態で年契約を結ぶのは、それ自体がストレスになると思ったからです。まずは月額で試して、続きそうだと確信できてから年額に切り替えても遅くはありません。

正直に感じている不満
・無料プランでは各作品の途中までしか読めず、続きを追うには有料プランが実質必須
・月1,350円は、毎日10分弱の使用量に対してやや割高に感じる
・年額のほうが安いが、続けられるか未知の段階で年契約を結ぶのはリスクを感じる

1点分を引いているのは、内容ではなく「無料で試せる範囲が狭い」という点です。アプリそのものの体験は、今のところ文句がありません。

これで英語が話せるようになるとは思っていない

ここは、はっきり書いておきたいところです。

Langakuは読むアプリです。声に出さないので、スピーキングの最短ルートではありません。これを毎朝続けていれば投薬カウンターで流暢に喋れるようになる、とは僕も思っていません。

ではなぜ続けているのか。

第二言語習得の分野では、効率的に言語を身につけるには大量のインプットと少量のアウトプットのバランスが欠かせない、という考え方が知られています。理解できないことは、話すことも書くこともできない。だから読んで理解できる知識の蓄積が、話すための土台になるという説明です。

また、読み続けることで英語を語順のまま処理できるようになり、それがリスニングにも波及するとも言われています。

これらは第二言語習得研究をもとにした一般的な説明として広く紹介されているものです。僕自身が論文を検証したわけではないので、断定はできません。ただ、自分の実感とは矛盾しない考え方だと思っています。

僕が期待しているのは、この土台のほうです。

医療英語だけやっていても、英語は話せるようにならない

これは薬剤師として英語を勉強していて、実感していることです。

服薬指導の定型表現をいくら覚えても、そこから少しでも話が逸れると止まってしまう。患者さんは服薬指導の台本通りには喋ってくれません。

結局のところ、普通に英語が話せるようになりたい、というのが根っこにある願いです。そのためには、医療の外側にある膨大な語彙や言い回しに触れておく必要がある。漫画に出てくる日常のやり取りは、まさにその部分です。

医療英語の勉強と、一般英語の底上げ。この2つは別物で、両方いると思っています。前者については、以前こちらの本のレビューを書きました。

薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック アイキャッチ
薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック 第2版レビュー|最初の1冊にすすめない理由セブ島留学から帰っても投薬カウンターで英語が出てこなかった薬局薬剤師が、『薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック 第2版』を実際に使い込んだレビュー。付箋を貼った場所、収録内容、そして最初の1冊にはすすめない理由まで正直に書きました。...

まずは無料プランで、続きが気になるかどうかだけ確かめる

まだ習慣になっただけの段階なので、偉そうなことは言えません。半年後にどうなっているかも分かりません。

ただ、いま試してみる価値はあると思っています。使うかどうかを判断する手順は、こうです。

今日からできる3つのこと

1. 無料プランで「初心者にオススメ」から1作品開いてみる
まず無料の範囲で、自分が読めるレベルかどうかを確かめます。「すべて英語」で読んでみて厳しければ「バランス」に落とせばいい。ここでいきなり課金する必要はありません。

2. 続きが気になったかどうかを、自分に聞いてみる
これがいちばん大事な判断基準です。英語の勉強として良さそうかではなく、漫画として続きが読みたいかどうか。ここで「別に気にならない」と感じたなら、作品を変えてみてください。それでも気にならないなら、このアプリはあなたには向いていないかもしれません。無理に課金する必要はないと思います。

3. 自分の生活の中で、10分の隙間がどこにあるか探す
これはアプリがなくてもできます。通勤前か、昼休みか、寝る前か。僕は朝のソファでしたが、これは人によって違うはずです。先に時間を決めてしまうほうが、アプリを決めるより効きます。

忙しい日でも英語に触れた日を1日でも増やす。今の僕にできているのはその程度ですが、ゼロの日が続くよりはずっとマシだと思っています。

タンゴ
タンゴ
やる気を出してから始めようとすると、たいてい始まりません。やる気が出る前に始めるのがコツかもしれません

ちなみに、僕がこのアプリを知ったきっかけは『漫画で英語独学』(中林くみこ著)という本です。Langakuを使った勉強法が詳しく書かれているので、興味があればこちらも見てみてください。

よくある質問

英語が苦手でも読めますか?

アプリ内に「初心者にオススメ」という区分があり、そこから選べば負荷はかなり下がります。さらに表示される英語の割合を「日本語多め」「バランス」「英語多め」「すべて英語」の4段階から選べるので、自分のレベルに合わせて調整できます。

無料プランだけで使い続けられますか?

難しいと思います。1日1枚チケットはもらえますが、読めるのは各作品の無料範囲までなので、続きを追うには有料プランが実質必要になります。まずは無料で相性を確かめる、という使い方が現実的です。

どのプランを選べばいいですか?

読める量と、自分が確保できる時間のバランス次第です。僕は1日2枚のプランですが、これは10分弱で終わる量が自分の生活に合っていたからです。チケットが余ると義務感が生まれるので、少なめから始めて足りなければ上げる、という順番をおすすめします。

これだけで英語が話せるようになりますか?

ならないと思います。読むアプリなので、声に出す練習は含まれていません。ただ語彙や表現のインプットは着実に増えるので、話すための土台づくりとしては有効だと感じています。スピーキングの練習は別途必要です。